いま聞きたいいま話したい 価格:¥ 1,260 納期:通常1〜2週間以内に発送 人気ランキング : 93,032位 定価 : ¥ 1,260 販売元 : 中央公論新社 発売日 : 2002-02
2000〜2002年に4回雑誌の対談を行っていて、それを再編集したものです。寂聴さんと詠美さんは親子ほど年が離れているけど、女流作家として思うこと、男性のこと等を対等に対談しています。瀬戸内寂聴氏、山田詠美氏の事が好きな方なら一読する価値ありと思います。
山田詠美さんが大好きで、買いました。でも、表紙にもあるように山田詠美さんは「聞き手」なんですね。確かに山田詠美さんの新たな側面が少しは見えた感じもしますが、山田詠美ファンなら読む必要はないかも知れません。瀬戸内さんが主に語っている、という形で、文学論に終始しています。
恋愛談、文学談がおもしろい。2人とも私たちの常識を超えてしまっているので、その会話はぶっとんでいる部分もあり、またわりきっている部分もあり、読む楽しみを感じられる。三島由紀夫の話、男女の関係などの話は必読です。テーマから飛ぶことも少なく読みやすいのは詠美が聞き手として上手にリードしたからだろう。詠美の力は偉大なり!
詠美が寂聴の話を引き出しているのがほとんど。故人に触れる話で「尽くした」、岡本一平の、密かな仕技を、作品内で描いては「発表してあげた」など、寂聴が傲慢に思えるような、発言をしている事が気になる。